【初心者】株式投資で最低限覚えて置くべき重要用語

株式投資を始めたんだけど、わからない用語が多すぎて何から手をつければいいのか…

皆さんも、そう感じたことはありませんか?
チャートの動きだけを見て、なんとなく株を買ってしまった経験、ありますよね?
私もそうでした。
感覚で始めた投資は、失敗して損をしたり、逆に利益が出ても「なぜ儲かったのか」がわからず、次に活かせない。
それはせっかくの学びのチャンスを逃していることになります。
今回の記事では、初心者でもこれだけは知っておきたい株式投資の重要用語を厳選して解説します。
これらの用語を理解すれば、企業の価値を自分なりに判断できるようになり、根拠を持って株を選べるようになりますよ。
この記事でわかること
- 売上、売上高成長率
- 利益(営業利益、経常利益、純利益)
- 自己資本率(じこしほんりつ)
- ROE(自己資本利益率)
- ROA(総資産利益率)
- PER(株価収益率)
- 指標を使ったSBI証券アプリのスクリーニング
この記事を書いているひと
結婚を機に節約・資産運用をはじめて、3年間で+300万円を貯めることができました!
これまで資産運用や節約について勉強してきましたが、国の税金って複雑すぎる!と感じました
立派な肩書はないですが、主婦目線でわかりやすく資産運用や節約についてお話ししていきたいと思います
押さえておきたい重要指標
売上(うりあげ)
企業が商品やサービスを売って得たお金の合計額です。
売上が多ければ、会社が活発に事業を行っていることがわかります。
売上高成長率の指標として使われたりします。
売上高成長率とは、
ある期間の売上高が、前の期間と比べてどれだけ伸びたか(または減ったか)を示す割合のことです。

利益
事業にかかった費用を引いた後に残るお金です。
実は、株式投資では主に3つの「利益」に注目します。
- 営業利益:本業で稼いだ利益(家賃や人件費などを引いたもの)
- 経常利益:営業利益に、金融収支も入れたもの
- 純利益:最終的に会社の手元に残る利益(税金も引いた後のもの)

これらの利益を見ることで、その会社が本業でどれだけ儲けているか、全体としてどれだけ効率的に経営できているかがわかります。
POINT
- 営業利益は、会社の「モノを売る力」→販売力
- 経常利益は、「会社全体の経営力」→経営力
- 純利益は、純粋な利益→業績
自己資本率(じこしほんりつ)
会社がどれだけ借金に頼らずに経営できているかを示す指標です。
「返済不要の自分のお金(純資産)」が、会社の全資産のうちどれくらいの割合を占めているかを示します。

自己資本比率が40%以上であれば、安定した財務のある企業と判断できます。
ROE(自己資本利益率)
ROE = Return On Equity の略。

自己資本をつかってどれだけ効率よく利益率を生み出せたかがわかります。
ROEが高いと経営手腕が高い。
自己資本利益率が10〜20%以上であれば、経営が上手な優良企業と評価されます。
POINT
ROEは自己資本比率とセットで!
借金を増やして自己資本を減らすと、ROEは一時的に高くなりますが、リスクも増します。
つまり財務の安全性(自己資本比率)との両方を見る必要があるんです。
ROA(総資産利益率)
ROA = Return On Assets の略。
会社が持つすべての資産を使ってどれだけ利益を生み出せたかを示す指標です。

総資産利益率が5%以上であれば、効率的に資産を運用している優良企業と評価されます。
ROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)の違い
ROE(自己資本利益率)
→ 株主が出したお金(自己資本)で、どれだけ利益を生んだか
「株主の立場」で見る指標
ROA(総資産利益率)
→ 会社が持っている全ての資産(自己資本+借金)で、どれだけ利益を生んだか
「会社全体の効率」を見る指標
PER(株価収益率)
PER = Price Earnings Ratio の略。
株価が企業の利益に対して割高か割安かを判断するための指標です。
簡単に言うと、「投資したお金を、会社の利益だけで回収するのに何年かかるか」を示しています。

たとえば、ある会社のPERが10倍の場合、現在の株価は、その会社が1年間に生み出す利益の10年分に相当することを意味します。
じゃあ、クイズだよ!
A社とB社はどちらがお買い得かな?
会社 | 株価 | 1株あたりの利益 | PER |
A社 | 1,000円 | 100円 | 10倍 |
B社 | 1,000円 | 50円 | 20倍 |

A社は10年で元が取れる。B社は20年かかる計算だね。
つまり、PERが低い企業の方が、同じ株価でも利益をたくさん稼いでいるからお買い得ってことだね!

その通り!一般的に、PERは低いほど割安、高いほど割高と判断されるよ。
一般的に、PERは10倍から20倍が妥当です。
今後の成長が期待される企業では30倍以上になることも。

POINT
PERは「株価の割高・割安を利益との関係で測る物差し」
10倍以下 → 割安とされやすい
20倍以上 → 割高とされやすい(ただし成長企業は例外)
成長株はPERが高くなりやすいです。
理由は未来の利益拡大に期待して投資家が株を高く買うため。
売上と利益が上がっているのにPERが低い会社は、みんなが見逃す優良企業です
覚えた用語で投資してみよう!
せっかく覚えた用語は、実際に使ってみることで定着します。
SBI証券アプリの「スクリーニング機能」を使って、今回学んだ指標から優良企業を探してみましょう。


1.「銘柄検索」をタップ

2.スクリーニングをタップ

1.「新規スクリーニング」をタップ

2.下にスクロールし、「検索条件の追加」をタップ

1.「PER」「ROE」「ROA」をチェック

2.「自己資本比率」「売上高変化率」をチェックし、「条件に追加」をタップ

1.下にスクロールすると、追加した検索条件の設定が可能

2.「PER」は30倍以下、「ROE」は10~20%に設定

1.「ROA」は5%以上、「自己資本比率」は40%以上に設定

2.「売上高変化率」は10%以上に設定し、「検索する」をタップ

スクリーニングはこれで終了です

1.気になった企業をタップ

2.「取引」をタップ

「現物外」をタップ

「S株」にチェックを入れる

必要項目をいれて、確認を押せば購入確認にすすめます

株式用語を覚えるのは大変ですが、心配いりません。
スクリーニング機能(銘柄を絞り込むツール)を使えば、その過程で用語の意味や妥当な数値の目安を自然と学んでいけます。
今は、単元未満株(S株など)で1株から少額で購入できる時代です。
まずは実際に気になる株を少しだけ買ってみて、実践を通じて用語の知識を深め、学んでいくのが最も効果的でおすすめの方法ですよ!

まとめ

今回の記事で学んだ重要用語は、ただの知識ではありません。
これらは企業の価値を正しく判断するための強力なツールです。
項目 | 説明 | 参考 |
---|---|---|
売上 | 会社が商品を売って得られた総額 売上高成長率の指標で利用 | 売上高成長率 10%以上が妥当 |
営業利益 | お店の運営費(人件費や家賃など)を引いたもの | ー |
経常利益 | 営業利益に、金融収支も入れたもの | ー |
純利益 | 最終的に税金も引いて、会社や人が手元に残せる利益 | ー |
自己資本率 | どれだけ借金に頼らず経営できているのかを表す数 | 40%以上は優良 |
ROE(自己資本利益率) | 自己資本をつかってどれだけ効率よく利益率を生み出せたか | 10%~20%が妥当 |
ROA(総資産利益率) | 会社が持つすべての資産を使ってどれだけ利益を生み出せたか | 5%以上が妥当 |
PER(株価収益率) | 企業の時価総額が当期純利益の何倍程度かを測定する指標 株価の割高・割安を利益との関係で測る物差し | 10~20倍が妥当 成長業界では30倍 |
これらの指標を使いこなせば、もう「なんとなく」株を買うことはありません。
自分なりの投資の根拠を持つことで、成功も失敗もあなたの成長の糧になります。
ぜひ、この知識を活かして、自信を持って株式投資を楽しんでください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
