ROA・ROEの違いとは?初心者にも分かりやすく解説!
株を購入する指標で使われているROEやROA。
「大事な指標なのは分かるけど、いまいちイメージできない…」
「適正な数値が頭に入ってこない…」
そんな人のために、今回の記事はROEとROAをイメージしやすいように分かりやすく解説していきます。
この記事でわかること
- PERとPERの用語の意味
- PERとPERの区別のポイント、分かりやすい覚え方
- PERとPERの適正値
この記事を書いているひと
結婚を機に家計について勉強を始めたものの、「国の制度や税金なんて複雑すぎる!」と、何度も勉強を諦めそうになりました。
でも、家計簿とにらめっこしたり、投資を勉強するうちに、節約と運用が楽しくなり、気づけば私だけの口座がたった3年間で+300万円を達成!
立派な肩書はありませんが、これまでの成功体験や、複雑な制度を「なるほど!」と腑に落ちるレベルまで噛み砕いた情報をお伝えしていきます。
一緒に楽しく、賢く、資産を増やしていきましょう!
まず知っておきたい!ROEとROAって何?

この2つの指標は、「会社がどれだけ効率よく、上手にお金を増やしているか」を見るためのものです。それぞれどんな意味なので確認しましょう!
ROE(自己資本利益率)

株主が出資したお金(自己資本)を使って、企業がどれだけ効率よく利益を上げたかを測る指標です。
Return on Equityの略称で、日本語では「自己資本利益率」と言います。
一言でいうと、「株主目線での投資効率」を示す最も重要な財務指標の一つです。
ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本×100
ROA(総資産利益率)

会社が持つすべての資産(自己資本と借入金などの負債の合計)を使って、どれだけ効率よく利益を上げたかを測る指標です。
Return on Assetsの略称で、日本語では「総資産利益率」と言います。
一言でいうと、「会社全体の稼ぐ力」を示す指標です。
ROA = 当期純利益 ÷ 総資産×100
ROEとROAの区別や覚え方のコツは?

ROEとROAって一文字違いで紛らわしいですよね。
「ROE」と「ROA」の違いをしっかり押さえるために、それぞれがどんな意味を持つのか理解していきましょう。
ここでは、区別のポイントをわかりやすく整理し、身近なたとえを使ってスッと頭に入るように説明していきます。
英語の頭文字でイメージ!
ROEとROA、たった一文字違いだから、どっちが自己資本で、どっちが総資産だっけ?って迷います

そんな時は、まず英語の頭文字の意味を理解するのが一番の近道です。
| 頭文字 | 意味(英語) | 日本語訳 | 役割 |
| R | Return | 利益 | 分子(稼いだお金) |
| O | on | ~を使って | 分数の線(~に対する) |
| E | Equity | 自己資本 | 分母(株主が出したお金) |
| A | Assets | 資産 | 分母(会社が持つ全ての財産) |
この「O(オン)」が「~に対する割合」、つまり分母になる部分を示しています。
つまり、それぞれの指標は、文字通り以下の意味になります。
ROE (Return on Equity): 純利益 / 自己資本

ROA (Return on Assets): 純利益 / 総資産

私は「ROA=A(All=全体)の利益率」「ROE=E(Equity=自分・株主)の利益率」という風に、シンプルなイメージで覚えていますよ!
これで迷うことなく、パッと区別できるようになりますね。
会社の「お財布」で考える(貸借対照表)

ROEとROAは、貸借対照表と損益計算書と結びつけて考えると、その意味がもっと深く理解できます。

総資産は、貸借対照表の左側(資産全体)にあります。
自己資本は、貸借対照表の右側の下部(純資産の部)にあります。
この配置をみると、それぞれの計算式が会社全体(総資産)のどこから利益を出しているのかを視覚的に捉えやすくなります。
いかがですか?図(イメージ)にすると、総資産と自己資本の規模の違いが分かり、どちらの指標が何を測っているのかがより明確になりますね。
ROEやROAは、前回お話ししたPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった株価の指標とも深く関係しています。
おさらいとして、PERとPBRも含めた4つの指標が、それぞれ会社のどの部分を見ているのか、イメージ図をもう一度載せておきますね。
ROEとROAが会社の「稼ぐ力(経営効率)」を測る指標であるのに対し、PERとPBRは「現在の株価が割安か、割高か」を判断する指標でしたね!



身近な「カフェ経営」で例えてみるROEとROA

指標についてもっとイメージしやすくなるように、身近なことで例えてみましょう。
たとえ話でいうと…
あなたがカフェを経営しているとします。
カフェの資本効率を測るROE

自分や家族の自己資金として 5,000万円 を出資し、カフェに必要な資材などを整えました。この状態で、1年間に 500万円の利益 を出せたとします。
ROEの計算式はこうなります。
利益(500万円)÷ 自己資本(5,000万円)×100 = ROE 10%
ROE10%のカフェは、「株主(出資者)のお金を標準的に活かせている」と評価されます。
ちなみに株式の世界では、ROEの目安としては次の通りです。
| ROEの目安 | 評価(株主へのリターン) |
|---|---|
| 10%前後 | 平均的な効率。株主のお金を標準的に活かせている。 |
| 10〜15% | 優良企業。株主のお金を効率的に増やし、高いリターンを生み出せている。 |
| 15%以上 | 非常に高効率な企業。少ない自己資金で大きな利益を生み出している。 |
です。
ROEは、株主の視点でカフェの稼ぐ力を測る指標だと覚えておくとわかりやすいです。
カフェの経営力を測るROA

次に、売上を伸ばすために銀行から 5,000万円を融資してもらい、2店舗目をオープンしました。
- 1店舗目の利益:500万円
- 2店舗目の利益:500万円 → 合計利益は1,000万円
するとROEはこうなります
利益(1,000万円)÷ 自己資本(5,000万円)× 100 = ROE 20%
自己資本は変わっていないのに、ROEは10%→20%に跳ね上がりました。
でも2店舗目は「借金で作った」お店。
自己資本”だけ”で収益性を判断するROEでは実態がわかりにくい場面もあります。
そこで登場するのが 会社全体としての経営の効率性を示すROAです。
カフェの全資産(自己資本5,000万円+借入5,000万円=1億円)を使って考えると…
利益(1,000万円)÷ 総資産(1億円)× 100 = ROA 10%
ROA10%のカフェは、「持っている資産をうまく活かして利益を出している」と評価できます。
ちなみに株式の世界では、
| ROAの目安 | 評価(会社全体の経営) |
|---|---|
| 5%前後 | 平均的な効率。資産の使い方は標準的で安定している。 |
| 5〜10% | 優良企業。資産を効率的に活かして、利益をしっかり上げている。 |
| 10%以上 | 非常に効率が良い。少ない資産で高い利益を生み出せている。 |
といった目安があります。
ROAは、会社全体の資産を使ってどれだけ効率よく利益を生み出せているかを測る指標だと覚えておくとわかりやすいです。
カフェで例えたことをまとめると、
- ROEは「自分が出したお金(自己資本)でどれだけカフェの利益が出したか」
- ROAは「カフェの全資産(店舗・道具・資金など)をどれだけうまく使って利益を出したか」
となります。
まとめ:ROEとROAのポイントをおさらい!

いかがでしたか?ROEとROAの違い、スッキリしましたか?
最後に、この2つの指標の一番大事なポイントをおさらいしましょう!
| 指標 | 意味 | 誰の目線? | 優秀な目安 | 覚え方 |
|---|---|---|---|---|
| ROE | 自己資本利益率 | 株主(自分)目線 | 10%以上 | Equity(自分のお金) |
| ROA | 総資産利益率 | 経営者(会社全体)目線 | 5%以上 | All(会社全体の資産) |
この2つの数字が安定して高い会社は、効率よく稼ぎ、経営も上手な優良企業だと判断できます。
でも、借金(負債)をたくさん増やしてROAは低いのに、ROEだけ高くなっているなんていうケースもあります。
株を選ぶときは、ROEだけじゃなくROAも一緒にチェックして、その会社が本当に効率よく稼いでいるかを見てあげることが大切です。
これで、皆さんの銘柄選びに役立ったら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました

