日経平均3643円安の歴代3位暴落、何が起きた?
2026年11月6日(金)、日経平均株価は前日比3,643円安の57,434円で取引を終えました。下げ幅は歴代3位、6万円割れは約半年ぶりです。
はるかさん、ニュースで「日経平均が歴代3位の下げ」って言ってたよ。はるかさんの株、大丈夫?

正直、画面見て声出たよ(笑)。でもね、こういう日こそ数字を落ち着いて見るのが大事なの。何が起きたのか、一緒に整理してみよう。

- 11月6日の暴落を数字で確認
- 下落の原因(米中間選挙からのドミノ倒し)
- 2024年8月の暴落との違い
- 過去の大暴落のその後
- はるかの今後の方針と、来週の注目ポイント
11月6日に何が起きた?数字で確認

日経平均は5日続落で、6月25日の最高値から約20%下落し「弱気相場」入りしました。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 終値 | 57,434.77円 |
| 前日比 | −3,643.13円(−5.96%) |
| 値下がり幅の順位 | 歴代3位 |
| 取引時間中の安値 | 56,745.81円(一時4,300円超安) |
| 最高値(6/25、72,366円)から | −20.63% |
| 10/29からの5日続落 | −11.17% |
| TOPIX | −5.90% |
| 日経225の値上がり銘柄 | 225社中3社だけ |
| 東証プライム売買代金 | 約12.5兆円 |
【吹き出し:おうじ(左)】225社中3社しか上がってないの?
【吹き出し:はるか(右)】そう。半導体だけじゃなくて、高配当株までほぼ全部売られた「全面安」の日だったの。
なんで下がったの?ドミノ倒しで見てみよう

きっかけは11月3日のアメリカの選挙です。
2つの選挙結果が「データセンターが建たなくなるかも」という不安を生み、関連する株がドミノ倒しのように下がりました。
そこに日本の個別銘柄の悪材料が追い打ちをかけた形です。
① 連邦議会:民主党が上下両院を制した
中間選挙で、野党・民主党が連邦議会の上下両院で多数派を取りました。
トランプ政権が進めてきたAI推進の政策にブレーキがかかり、AIへの規制が強まるのではという見方が広がりました。
ただし具体的な法案はまだなく、大統領には拒否権もあります。
② テキサス州:「データセンター建設ストップ」派が知事に
市場をもっと驚かせたのが、同じ日のテキサス州知事選です。
- 30年余りぶりに民主党のヒノホサ氏が当選。
州民を守る法律ができるまで、データセンターの新規許可を止めると訴えてきた(日本経済新聞) - テキサス州には、米国で計画中のデータセンター容量の約27%が集まっている(Wells Fargo調べ、CNBC)
- 9月には共和党のアボット現知事も、送電網の監査が終わるまで許可の発行を止めていた(Investing.com)
- 10州で行われた41件の住民投票でも、少なくとも33件で建設禁止や規制強化が可決(開票途中の集計、Stateline)
背景にあるのは、電気代の値上がりや水不足への住民の不安です。ただし、許可済みの計画は建設を続けてよいとヒノホサ氏は話しており、今すぐすべてが止まるわけではありません。
③ データセンターが建たない→関連株が連鎖安
「データセンターが建たない」となると、そこで使うモノやサービスの需要も減ります。
米国では次の順に売りが広がりました。
- データセンター関連株:建てる・電気を引く・冷やす会社は、11月4日に17〜23%安の銘柄も出た(Stock Titan)
- AI株:AIを動かす場所が増やせなければ、AIへの投資も鈍るという連想で売られた
- 半導体株:11月5日に半導体株指数(SOX)が約12%安。コロナショックの2020年3月以来の急落。ナスダック総合指数も5.5%安
- インフラ系の株:電力や電線など、データセンター向けの需要を期待されていた株にも売りが広がった
④ 日本株にも波及
日本にはAI向けの半導体装置や部品、電力インフラを作る会社が多くあります。
東京市場では11月5日に電気機器や非鉄金属が下落。
6日には、指数への影響が大きいアドバンテストやソフトバンクグループが一時15%超安になりました。
⑤ 追い打ち:日本の個別銘柄の悪材料
そこへ、選挙とは関係のない悪いニュースも重なりました。
- キオクシア:利益見通しが市場予想を下回り、11月2日に一時15%安。さらに6日に約9%安
- JT:ロシア現地法人が現地当局の管理下に移り、ストップ安(−19.3%)
アメリカの選挙で、日本の株まで下がるんだ…

そうなの。データセンター、AI、半導体、インフラって全部つながってるから、一つ倒れると次々倒れるの。そこに日本の悪いニュースも重なって、歴代3位の下げになったってこと。

2024年8月の暴落と何が違う?

下げ幅は大きいけど、下落「率」で見ると歴代上位20位にも入りません。
日経平均が高い水準にあるので、1%の値幅が約610円もあるからです(1987年は約260円)。
| 2024年8月5日 | 2026年11月6日 | |
|---|---|---|
| 下げ幅 | −4,451円 | −3,643円 |
| 下落率 | −12.40% | −5.96% |
| きっかけ | 日銀の利上げと急な円高 | 米中間選挙とAI規制懸念 |
| 中身 | 円キャリートレードの巻き戻し(お金の流れの崩れ) | AIという成長ストーリーの値付け直し |
| 為替 | 急な円高 | 比較的落ち着いている |
3週間前の10月15日にも日経平均は3,318円安(歴代4位)を記録しています。ただしこの日のTOPIXは−2.38%で、一部の値がさ株主導の下げでした。
11月6日はTOPIXも−5.90%と、下げが市場全体に広がったのが違いです。
「円」の数字は歴史的でも、「%」で見ると少し冷静になれるよ。ただ、全面安になったのは気になるところだね。

過去の大暴落、その後どうなった?

過去10回の大きな下げでは、翌日に反発したのが9回。
ただし、20営業日以内にさらに安値をつけたのも6回ありました。
| 暴落日 | 何があった? | 下落率 | 翌日 | 5日後 | 20日後 | 20日以内の最安値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月9日 | 中東・原油ショック(イラン情勢の緊迫で原油が急騰) | −5.20% | +2.9% | +1.9% | +1.3% | −3.2% |
| 2025年4月7日 | トランプ関税ショック(米国の相互関税発表) | −7.83% | +6.0% | +9.1% | +18.6% | なし |
| 2024年8月5日 | 令和のブラックマンデー(日銀利上げと急な円高) | −12.40% | +10.2% | +15.2% | +23.0% | なし |
| 2016年6月24日 | ブレグジット・ショック(英国のEU離脱決定) | −7.92% | +2.4% | +4.9% | +11.2% | なし |
| 2013年5月23日 | バーナンキ・ショック(米国の金融緩和縮小を示唆) | −7.32% | +0.9% | −6.2% | −10.1% | −14.1% |
| 2011年3月15日 | 東日本大震災と原発事故 | −10.55% | +5.7% | +9.8% | +12.0% | なし |
| 2008年10月16日 | リーマン・ショック(世界金融危機) | −11.41% | +2.8% | +0.0% | +0.05% | −15.3% |
| 2001年9月12日 | 米同時多発テロの翌日 | −6.63% | +0.03% | +3.4% | +10.6% | −1.1% |
| 2000年4月17日 | ITバブル崩壊(米ナスダック急落) | −6.98% | −0.2% | −2.8% | −10.4% | −11.2% |
| 1987年10月20日 | ブラックマンデー(前日に米国株が約22%暴落) | −14.90% | +9.3% | +1.3% | +2.5% | −4.0% |
※すべて暴落日の終値との比較。出典:株のデータ検証ブログ
ちなみに10月15日の急落は、翌日+1.4%と反発したものの、11月6日時点ではそこからさらに10.9%下がっています。
だいたい次の日は上がってるんだね!

そう。でも「翌日反発=底」じゃないのが大事なところ。リーマンショックのときは、その後もう一段下がってるよね。

はるかはどうする?

結論から言うと、わたしは「あわてて売らない、でも全力でも買わない」でいきます。
日経平均の割高感はかなり薄まった
| 指標 | 6月25日(最高値) | 11月6日 |
|---|---|---|
| 日経平均のPER(株価収益率) | 18.45倍 | 14.68倍 |
| 日経平均のPBR(株価純資産倍率) | 1.96倍 | 1.69倍 |
| 日経平均の配当利回り | 1.44% | 2.05% |
※個別銘柄ではなく、日経平均(225銘柄)全体の指標です。
出典:株のデータ検証ブログ
PERの読み方はPERで割安・割高を判断する根拠とは?、PBRはPBR・PERの違いとは?で整理しています。
それに、これだけ下がっても日経平均は年初からまだ+14%です。国内の半導体会社の決算が好調なことも、支えになりそうです。
でも「落ちるナイフ」はつかまない
終値は200日移動平均線を約7.3%下回っていて、チャートの形はまだ弱いままです。
わたしは押し目買い派で、損切りは移動平均線の少し下に置くのがルール。
だから今回はこう決めました。
- 損切りラインを割った銘柄は、感情に関係なくルールどおり手放す
- 新しく買うなら、反発を確認してから少しずつ分けて買う
- NISAの積立は止めずにそのまま続ける
- 生活防衛資金には手を付けない
安くなったなら、いっぱい買えばいいのに。

そう思うでしょ?でも、安いと思ったところから、さらに下がることもあるの。だから一回で全部買わずに、分けて買うのがわたしのやり方。

分けて買う考え方はドルコスト平均法、売るタイミングの決め方は利益確定のポイントとは?にまとめています。
来週(11/9〜13)の注目ポイント

一番の焦点は、AI規制への懸念がさらに広がるかどうかです。
| 日付 | イベント | 見どころ |
|---|---|---|
| 11月10日 | 米10月消費者物価指数(CPI) | インフレが強ければ金利上昇でハイテク株に逆風 |
| 11月13日 | 米10月生産者物価指数(PPI) | 同上 |
| 随時 | AI・データセンター規制の具体策 | 州ごとの許可や環境規制の動き、拒否権を持つトランプ政権の反応 |
日経新聞では「下値メド5万1000円」という見方も紹介されています。あくまで一つの見方として頭に入れておきます。
まとめ

- 11月6日の日経平均は3,643円安(−5.96%)で下げ幅歴代3位、最高値から2割安の弱気相場入り
- きっかけは米中間選挙。民主党が上下両院を制し、テキサス州知事選でデータセンター規制派が勝ったこと
- 下落率では2024年8月(−12.4%)の半分以下。ただし今回は全面安
- 過去の暴落では翌日反発が多いが、その後に二番底をつけた例も半分以上
暴落の日に一番大事なのは、自分で決めたルールを守ること。みんなも、無理せずにいこうね。

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※この記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。投資はご自身の判断でお願いします。数値は2026年11月6日終値時点のものです。
出典
- 来週の日経平均見通し(11/9〜11/13)|外為どっとコム マネ育チャンネル
- 日経平均が暴落、3,643円安は歴代3位|下落の理由と過去の暴落のその後
- 日経平均下げ幅3位「28年以降のAI投資不安」「下値メド5万1000円」|日本経済新聞
- マーケットニュース|日本経済新聞
- 日経平均5万7434円、終値で4月以来の安値|note
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